ペンギン系カップル
告白
「ねー、育さんって好きな人いるの?」
(ついにこの日がきたぞ)
「そんなこと、きいてどうすんだ。」
(何言ってるんだこいつは)
「今から告白をしようとしてます。」
(俺、俺よく言った!)
「それは言って良いものなのか?
なんのトキメキも感じないんだが。
お前はそれで、17歳の乙女が
おとせるとでも?」
(ふざけてるなこいつ)
「この日のために、俺が
何冊の少女漫画を読んだと
思ってるんですか。」
(財布の金はかえってこない。
しかし俺には、お金よりも
価値のある育さんの愛が!)
「お前、それはかなり
気持ちが悪いぞ。」
(あ、ふざけてるな)
「気持ち悪がられても、
今日までの努力を無駄じゃないと
思ってます。」
(そうですよ!育さん!)
「なに、さわやかボーイ的な
発言してんだ。どうあがいても
お前の行動は変態でしかない。」
(ひぃ~恐ろしい奴だ)