5-2
…休み時間。


菫が話しかけてきた。


「なぁ、美月…私も書記に立候補したいんやけど、美月と争ったりするのが嫌でな…。


 勇気も出やんし、立候補できやんの...」


 私は、なんだか怒れてきた。


私と争うのが嫌だから??


じゃあ、するなよ。


立候補できやんって…


じゃあ、しなくていいんじゃない?


そんな簡単に、書記に立候補してほしくなかった。


その気持ち、周りの人から見れば、凄くえらそうで…。


悪人扱いされるかもしれないけど、私はそう思った。


菫は、字も絵も上手いんだからなれるんじゃないの…?







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