5-2
「そんな事、関係ないんちゃう?!


 だって、ちゃんと折れとろーが折れてないが、関係ないやん!!」


 私は、初めてこんなに怒った気がする。


美波ちゃんが。


「うん…ゆうちゃんは、形が揃ったのとかじゃなくて、みんなの気持ちがこもってたら嬉 しいと思うよ!」


 美波ちゃんも、ここぞとばかりに怒鳴った。


私は思った。


この際、今まで思ってることも言ってしまおう!


「しかも、沙里菜ちゃん達はあそこでみんなの鶴を見て、やり直しとか言うのはおかし くない?それは、先生がやることやろ?」


 …なんて答えるの?


「それは、先生がやっていいって言ったからやったやん!!」


 …先生……。


私は先生を睨んだ。


駄目じゃん……。
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