5-2
…翌日


私達は最後のお別れを言うため、告別式に出た。


最後じゃない、また会える。


私達が、いつか死んだ時会えるから…。


私、淳一、菫は、告辞を読むために前に座った。


私達が座っているところから、丁度見える。


ゆうちゃんの写真。


笑顔で写っている。


私達は、ゆうちゃんの顔を見た。


昨日と同じ顔。


痩せていて、髪の毛が抜けていて…


目も、開かない。


私達は、叫ぶように泣いた。


先生が、


「箱の中に、涙は入れたらあかん。」


 と言ってた。


箱だって。


ゆうちゃん、箱に入ってるの?


起きてこないの?


奇跡は、起こらないの?


「おはよぉ!」


 って、言ってこないの?






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