5-2
私は、沙里菜ちゃん、菫、美咲に、愛のキューピッドをしてもらってた。


…今日の算数のこと。


「あぁ~!!陸が算数の教科書、忘れてっとる!美月、届けにいきな!!」


 沙里菜ちゃんは、私の恋を真剣に応援してくれてる。


でも、私と陸君が気まずい雰囲気なのを沙里菜ちゃんは知らない。


「っ…。」


 私は返事に困った。


「どうしたん??早く持って行きなよ!」


 私は小さく答えた。


「…い、いいよ!沙里菜ちゃんが持ってってあげて!」


 私は言った。


「分かった...」


 戻ってきた時、沙里菜ちゃんはこう言った。


「美咲、あんた、愛のキューピッド失格やな!!」

 
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