5-2
だって私はそれから、陸君にひどい事を言われた。


「死ね」


「うっとうしい」


「学年で1番嫌い」


 など。


私は、陸君を諦めた。


今は、


『見返してやる』


ぐらいの気持ちでいる。


最初、その事を知った時は泣きそうになりながら、


「り、陸君なんて、最初から嫌いやモン!」


 など、意地を張っていた私。


素直になれなかった私。


今では、空しい思い出に過ぎない。


でも、完全に忘れたわけじゃない。


まだ、心のどこかに気持ちは残っているから…。
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