5-2
でも、私自身は私が当てられなかった事が嫌だったから…


淳一は関係ない。


「では、静電気ヒーローの人、静電気人間さんに触れてみてください」


 淳一が触れた時、『ばちっ』って言う、凄い音がした。


「すッげー!!」


 みんな(私も含む)は、口々に歓声を上げた。


「さっき、静電気ヒーローの人が触れて…


 その時に、静電気人間さんの電気はヒーローさんにも行き渡りました」


 えぇ~~??と思うかもしれない。


でも、それは菫の髪の毛が浮いていないから。


私はこの目で見た。


「では、次は皆さんにも、体験してもらいます」


 なにをするんだろぅ…。


「では、横の人と手を繋いでください」


 私達は、言われるがままに手を繋いだ。


渡部の隣が女子じゃなくて良かった。


「では、行きますよ~」


 そして、私達に静電気が走った。


『ばちっ』って、言ったモン。
 
< 169 / 449 >

この作品をシェア

pagetop