5-2
「なぁ、俺も美月の家しらんけど」


 私は、波斗の声によって現実の世界に引き戻された。


「え、えぇぇぇぇ?!」


 予想以上に大きな声が出て、自分でもびっくり。


「だって、遊んだ事もないのに…


 知らんやろ」


 そ、そっかぁ…↓↓


私の妄想の世界はガラガラと音を立てて崩れていった。


「じゃあ、波斗と僕で学校におるから、迎えに来てな」


 そ、そうだよねぇ…。
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