5-2
でも、私は縄跳びが下手だから…。


回したくないと言える立場じゃない。


「はぁ…。」


 と、不意に漏らしたため息。


「どしたん?」


 そう聞いてくれたのは渡部。


私は、今までの経緯を話した。


毎年、縄を回す役の事。


縄跳びが飛べないという事。


でも、今年は回したくないと言う事。


その全てを。


「まぁさぁ、『飛びたい』っていいなよ!」


 ……………渡部…!


「うん!ありがとう♪」


 どんな時でも支えてくれる渡部。


やっぱり良い人だなぁ…と思った。

 





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