5-2
そんな私に、嫌な知らせが…。


ある休み時間。


私が音楽室で鉄琴の練習をしていた時。


「ちょっと、いいかな?」


 私は、宇野先生に声を掛けられた。


「...はい......?」


 何故か、話を聞くのが怖かった。


「...凄く言いにくいんやけど......鉄琴、降りてくれやんかなぁ......」


 テッキンオリルッテ、ドウイウコト?


降りたくない。


おりたくない。


オリタクナイ。
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