5-2
渡部の顔が不意に見えた。


舞台の方を見ていた。


「では、演説を始めてください」


 私は、その合図で立ち上がった。


推薦責任者、菫と。


「私が、書記に立候補した…」


 私達は、演説の経験がある。


だから、演説というものに慣れている。


~~~


最後までいい終わった。


達成感を感じた。


その後、2人の候補者が演説をした。


私達は、ピースをしなかった。


あえて、しなかった。


心の中ではピースだったよ。


大和君、渡部。



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