5-2
「美、月…」


 みんなは、私に掛ける声が無くて、焦っている。


「み、んなに、迷惑かけて…ごめん」


 私は言った。


「何を?」


 みんなは、理解していない。


「みんなが、応援して…くれた、のに、応援…無駄にして……」

 
 優しいみんなは、怒らなかった。


「いいよ?美月、頑張ったやん♪」


 何で…


何でこんなに優しい仲間がいるんだろ。


「美月ぃ!泣くなよ!俺まで…泣けてくるじゃねぇかぁ!」


 私の涙は、渡をもらい泣きさせてしまった。
< 369 / 449 >

この作品をシェア

pagetop