5-2
「美月、残念やったな」


 そういって入って来たのは先生。


「泣いてる美月にまた刺さること言ったな…」


 大和君が言った。


それが刺さる!!


また、涙がどっと溢れる。


「わ…たし、みんなが、応援してくれたのに…当選できなくって…ゴメンなさい」


 謝るのが、怖かった。


許してもらえないのも、怖かった。


「いいにきまっとるやん!」


 淳一が言った。


「そう、やん!」


 それに続く俊昭。


淳一は、私のポスターに絵はニガテだけど、いっぱい書いてくれた。


みんなに、反感を駆っていたけど。


『美月の好感度が下がる!!』


って。



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