5-2

7月

今日はなんか菫が暗い。


話しかけても、いつもと違う。


「どうしたん?」


 と、聞いてみた。


そしたら菫は、


「美月、小さい子とあそんでるじゃんか…」


 「うん」


私は、一つ一つに相槌を打つようにした。


「それで、私は小さい子と遊ぶのとかニガテで、あんまり遊べやんし…」


「うん」


「それで、美波ちゃんとかとはいつも鬼ごっことかして遊ぶんだけど、私は、そっちのb方が楽しいっていうか、好きで…」
 


「だから、小さい子とは遊べやん…」


 確かに、私は小さい子が好きで、いつも小さい友達のクラスに、菫と遊びに行っている。


それが、菫にとって迷惑だったなんて…


「...ごめん!!」


 私の口を突いて出たのはこの言葉。


あとは、菫が許してくれるのを待つだけ…


「…私別にな、美月に対して怒ってるんじゃなくて、不安やったん。美月は小さい子の友達もいるから私から、いつか離れて行ってしまうんちゃうかな…って。」


 …知らなかった。


 …知れなかった。


私は決心した。


最大のカケ。


「私も…私も美波ちゃん達と遊ぶ!!」


 私は、正直美波ちゃんは苦手だ。


けど、遊んで見なきゃわかんない。


これでまた一つ、成長した。

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