今日も笑って嘘をつく
ーーーでも、今はこんなこと考えても仕方ない。
どうにかしなくちゃ。
えーと、相手の数は3人か。
なにが使えるもの周りに落ちてないかなー。
私は、ぐるりと辺りを見渡した。
(あっ。いいもの発見!)
それを手にとると、今にも可愛い系男子君に殴りかかりそうな、不良さん達の腹に目掛けて投げてやった。
え?
なんでどっかの主人公みたいに素手で相手の拳止めて、
「……あんた、何してるの?」
みたいなこと言わないのかって?
………だって、朝から血に濡れたくないじゃん。
それに私、そんなどっかの主人公みたいなガラじゃないし、ね。