真面目な彼の秘密の本性。
私は、遊び人。


所詮、女なんて表面だけで。




「最低…ッ!遊んで、捨てるなんて。」




毎日のように、一緒にいた“友達”は
噂一つで離れていった。





所詮、男なんて自分のことだけで。




「俺とも遊ぼーぜ?」




自分から誘ったくせに、自分の立場が
悪くなれば相手を嘲笑うように罪を被せる。





人なんて、結局はそんなモノで
綺麗事をその汚い口で吐きだすだけ。





“人類、みな平等。”



いつしか、生まれたこの言葉でさえ
私にとっては全部「嘘」へと変わっていった。




世界は、汚れた塊だらけで
私だってその一部。




女は、自分が全てで
男は、相手なんかどうでもよくて。





「……人、なんて。」





気づけば、私も同じように
遊びと言う名のモノで汚れてた。






__結局、私だってアイツらと一緒なんだ。







そう、自分で自分をしっかりと理解したときには
もう私は“遊び人”として存在してた。
< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop