真面目な彼の秘密の本性。
私は、遊び人。
所詮、女なんて表面だけで。
「最低…ッ!遊んで、捨てるなんて。」
毎日のように、一緒にいた“友達”は
噂一つで離れていった。
所詮、男なんて自分のことだけで。
「俺とも遊ぼーぜ?」
自分から誘ったくせに、自分の立場が
悪くなれば相手を嘲笑うように罪を被せる。
人なんて、結局はそんなモノで
綺麗事をその汚い口で吐きだすだけ。
“人類、みな平等。”
いつしか、生まれたこの言葉でさえ
私にとっては全部「嘘」へと変わっていった。
世界は、汚れた塊だらけで
私だってその一部。
女は、自分が全てで
男は、相手なんかどうでもよくて。
「……人、なんて。」
気づけば、私も同じように
遊びと言う名のモノで汚れてた。
__結局、私だってアイツらと一緒なんだ。
そう、自分で自分をしっかりと理解したときには
もう私は“遊び人”として存在してた。