真面目な彼の秘密の本性。
「んー…、そうだなぁ。」
真由のﾎﾞｿｯと私に呟いた一言で
視線を真由からｸﾗｽの人へとうつした。
＿＿正直言って、みんな微妙。
転々と視線にうつす人を変えていくものの
ｼｯｸﾘくるのは誰一人いない。
もちろん目にうつすのは男子ではあるけど
時々女子のほうにも目がいってしまう私。
自分の容姿が、他の子たちよりも
整っているのは十分承知。
だからこそ、女子でも「うーん。」
とうなってしまうことがたまにあった。
「考えますねぇ。」
なんて、ｸﾗｽを眺める私の横で
小さく笑う真由をよそにﾌｯと私の視線に入った人物。
「真面目くん、とかいいかも。」
