真面目な彼の秘密の本性。
私の目にうつるのは、
メガネをかけてカリカリとシャーペンを動かしてる真面目くん。
「うわ、夏琳趣味悪くなった?」
「失礼な。挑戦したことないタイプだしなんとなくね。」
私の視線を辿るように真面目くんをみた真由は
いかにも楽しそうな表情を隠しきれてない。
「ふーん。」
そう声を漏らすこの可愛い子は
下手したら悪魔にでもなれる気がした。
「__...とにかく。」
次はあの真面目くんで
ゲームしようかな。
またいつも通りにそう決めて
席についた。
__こんなこと日常茶飯事で。
また次もすぐに終わるゲームだって
信じてた。
疑わなかった。