蘭王の秘密
【退院の日】


案の定、お母さんとお父さんが、リムジンで、迎えにきていた。




【咲蘭の家in咲蘭の部屋】

これ以上、人を傷つけるのは、嫌だ!


私は、紅葉にメールした。

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紅葉。


突然で悪い…。

蘭王を辞める。

総長頼んだ。
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すぐに返信がきた。


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咲蘭!何考えてるの!

優大もユキアも咲蘭に総長でいて欲しいんだよ!


怪我の事とかは気にしないで!

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総長…。


私にはふさわしくない、肩書きだ!



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私は、総長にふさわしくなかった。


もう、これ以上、いろんな人を傷つけるのが嫌なだけだ。

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咲蘭!

総長は、咲蘭だよ。

私は代理。

みんな、咲蘭が総長じゃないと蘭王やめちゃうよ?

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蘭王が、明日狙われる。

全国No.4と全国No.13だ。

明日、もし、蘭王が潰されなかったら、

戻る。

明日の検討を祈る。

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その後、一切、紅葉から、メールはこなかったが、遼からは、ものすごい数のメールがきていた。





しかも、お父さんが、気まぐれで、三井財閥と同盟組んじゃったらしいし。


だから、さっきから、家の中が、うるさい。



翼「咲蘭!今から三井財閥の時期社長と顔合わせだ。許婚だから、知ってると思うが、挨拶ぐらいは、行ってくれ。」

咲蘭「はぁ?親父が、面白半分なんかで、同盟組んで、私に挨拶しろだと?ザケンナ!俺は……。もう、いい。ここを出る!」

翼「えっ?!」

私は自分の部屋の窓から外に降りた。

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