蘭王の秘密
遼「嘘だろ?本当は、仲間だって実感したい。だけど、組み潰しの時に武器を使ってしまった。そんな奴が、人と一緒にいる資格なんてない。だから、強くなるために外国で修行してたんだろ?」

咲蘭「!!なんで、それを知ってる!」

遼「翼さんを脅して聞き出した。だから、今までは咲蘭がどう思ってるかを聞き出していた。一切、本音は言ってないけどな。」

咲蘭「…あの糞親父、後で絞め殺す。」

遼「咲蘭、やんな。俺が無理にききだしたんだから。」

咲蘭「それでも、親父が口を滑らしたことに変わりわない。」

遼「咲蘭。本当は、不安だったんじゃないのか?」

咲蘭「…」

遼「泣きたいなら、いくらでも、泣けばいい。俺はどこにもいかない。ここにいるからな。」

遼は、私を優しく抱きしめてくれた。

懐かしい。この感覚。

遼のこの腕の中が一番落ち着く。

私は今まで我慢してた、涙を流した。

遼は、片手で背中をさすってくれて、もう片方の手で、頭を撫でてくれた。

< 192 / 216 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop