蘭王の秘密
【咲蘭の部屋】
「風磨。話って何?」
いつにもなく、優しい口調で聞く
「俺の過去。話す。女嫌いな訳も。」
「風磨が話してもいいって思ってるんだったら、聞くよ。」
「俺は、中1の時に田舎のほうから引っ越してきたんだ。中学では、友達だと思ってた奴が何人もいた。だけど、そいつらは、自分の彼女が俺のところにこないかを見張るためだけに、友達をやってたと。その事がばれると、女子は全員、彼氏を捨て、俺のところにきた。おれは、元々、母親ですら、駄目だったのに、あんな、たくさんの女に囲まれて…。しかも、彼氏であった、男達は俺がいるからと暗闇のどん底に陥れた。学校にも、ろくにいけない日々が続いてた頃、遼に拾われた。遼は言ったんだ!仲間がいないのなら、俺らのところでつくればいい。最初は信頼できなくても構わない。お前の居場所を作ってやるって…。そっから、俺は嵐門王に入った。その事が知れ渡ると女子はまた、俺のところにきた。女子は俺の顔と、嵐門王の彼女という肩書き目当てでしかなかった。だから、咲蘭が転校してきた日、俺らに、嵐門王に興味があるのは、嵐門王の彼女という肩書きがほしいからでしょ?って言われた時、咲蘭だけ、何か違う気がした。今まで恐れて、女子とは、話せなかった俺が始めて、女子に興味をもった。」
「同情するつもりは、ない。多分、風磨も私だったら、同情しないと思ったからはなしたんだろ?」
「あぁ…。」
「でも、風磨は、今あたしの家のメイドを見て、怯えてるけど、強くなるために克服しようとしてる。だから、今は、無理でも、いつか、心から風磨のわかってくれる人が現れるよ。 ニコッ!」
「//////ッ!ありがとう。咲蘭は仲間だから、話さないと気が済まなかったんだ!だけど、話して気が楽になったよ。」
「それは、よかった。」