蘭王の秘密
「何でしょうか?ってか、名前名乗ってくんない?」
私はそっけなく答える。

「ごめんね。僕の名前は見南 陽太。ところで、嵐門王って知ってる?」

思ってた質問やっぱ来たよ。
「知ってるよ。全国No.2のところでしょ?」

さっき、同様素っ気無く答える。

「知ってるのに、興味もたないの?珍しいね。」

興味もつわけないじゃん!
あたし、仮にも、全国No.1の総長だよ。仮はいらないけど。

「興味もつ人はどうせ嵐門王の彼女っていう肩書きが欲しいだけでしょ?別に肩書きとか、男とか族とか、興味ないから。じゃあ、失礼する。」

私はそう言って、屋上に向かう。

一方、私が行った後の、嵐門王のメンバーは…。
「珍しい、女の子だったね。」
陽太が言う。
「廉、あいつの事、調べろ。」
命令口調の総長・三井 遼。

「了解!」

数分して…。

「でない。厳重ロックにダブルロック。
名前と学校、性別しかでない。」
ハッキングが得意なはずの田所 廉が言う。
「気になるな。屋上、行くぞ。」
遼が言う。

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