蘭王の秘密
遼「……ら。…くら。さくら。大丈夫か?」

凄い、心配そうに私の瞳を見つめてくる。

咲「……」

遼「今は、まだ、混乱してるだけだ。そのうち、又、元に戻る。」

遼が、私の頭に手をのせて、あの時と同じ様に言う。

この時も、感じた。あの時とおなじ、不思議な感情。

だけど、今の私は、お人形になるしかない。


No.5の煙幕の人質になった時みたいに…。

あの時も、晴翔が助けてくれた。

私はいつも迷惑ばかりかけている。

思い出したくない、人質の時。
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