蘭王の秘密
No.5、煙幕。


私が、まだ、小学三年生の頃。

この時、すでに、晴翔は総長。紅葉は、副総長。

私は学校帰りに、知らない叔父さんに話しかけられた。

学校で教わったとおり、かかわらない様にしていたけど、小さかった、私には、抵抗すら、出来ず、無理矢理連れていかれた、煙幕倉庫。


晴翔は、私が紅葉の妹と知っていたので、まだ幹部にも、なってない時から、総長室などにいれてもらってた。

迷惑をかけたくなかった。

なのに、晴翔は、私を助けにきた。

こなくて、良かったのに。

殺されても、大丈夫だったのに。

でも、私のすぐ近くにはナイフがあったため、晴翔は、戦うのを諦めた。

それで、よかった。

私みたいな足手まといはさっさと、消えた方が、だけど、人質なのに、煙幕は、私に仕事を押し付けてきた。

小学三年生の私は、いちよ、学校には、通ってるものの、幼い頃にアメリカの大学を卒業してるため、頭はいい方だった。

その事を利用され、蘭王のハッキング、他の族の潰し。

一ヶ月くらいたったとき、煙幕総長に言われた。

「お前はもう、俺ら、煙幕のお人形だ。」

そう言って笑っていた。

狂ってる。

何度も思った。

もう、パシリにされてる時点でお人形なのに。

恐怖なんて、尚更なかった。

なのに、蘭王との、戦いがあった。

私はもちろん、人質。

晴翔は、一ヶ月前より強くなって、私を助けにきてくれた。

No.5、煙幕は、晴翔の手により潰された。

私は、その後から、一切の感情を持つ事はなかった。

晴翔は、私を知らない間に幹部にしていた。

紅葉に何度も言われた。
「咲蘭の闇は私たちが救い出す。」

その言葉を聞いて、私はふざけんな!
その思いでしか、なかった。

今もきっとそう。

誰かしらのお人形…。


私には、感情を許していい人なんて家族以外、ありえない。

それに、家族ですら、晴翔が死んでからは偽りの姿しかみせてない。

お母さんもお父さんも、その事はわかってくれてる。


二人は、族の人だったわけだから。
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