蘭王の秘密
【咲蘭SIDE】
あの後、私は教室に戻った。

教室には、嵐門王の幹部以上の奴等が異様なオーラを身にまとい、私の机の周りを囲っていた。

「咲蘭。話があるから、屋上行くぞ」
遼が強引に私の腕を引っ張るので、周りの奴等わ急に騒ぎ立てる。

「キャー、遼様ずるい、私の腕も」
「何、あの子調子乗りすぎ」



【屋上】
「セキュリティシステム、改造したのに、破ったんだ…。」

「やっぱり、お前だったか!何で改造した。」
廉が悔しそうな顔をしながら、こっちに殺気を向けて聞く。

「一つ、言っとく、私、あんたらの殺気、怖いって思わないから、出すだけ疲れるよ。
あと、改造した理由は、わかってんでしょ?本当は。」

あたしは、素っ気無く答える。

「お前、気に入った、嵐門王のひ「断る」

遼が姫と言いかけたので、言ってる最中に遮るように断る。

「何故、断る。他の女は自分から来ると言うのに。」

「あたしを、他の女と一緒にすんな。
本当に私を嵐門王の姫にしたいのなら、私とその六人で殺りあって、お前らが勝
ったら、なってもいい、負けたら、私には関わるなと約束しろ。」

「喧嘩する気か?」

遼が驚いた様子で、言う。

「駄目なのか?」

平然と答えるあたしにみんな呆然としていると…。


「さく、喧嘩するのもいいが、大概にな」


「真ちゃん」
「理事長」

「えっ!、理事長を真ちゃん呼び!」
陽太が驚いた様子でいう。

他の奴らも空いた口がふさがらない状態。

「理事長、どーゆーことですか?」

遼が聞く。

「おれが、唯一、負けた相手。」

「「「「「「ハァーーー!」」」」」」

「殺るんだったら、気をつけな!さくは、手加減しても、六人なんて、簡単。まぁ、葵とか彰とか紅葉とかに声かけてみたら〜。」

真ちゃんはそう言って屋上から、いなくなった。

しかも、さっきより目の輝きが増してる。

「結局、殺るのか?殺らないのか?」

私が聞く。

「「「「「「殺る」」」」」」

「了解。葵達は呼ぶのか?」
あたしが聞くと、みんな目を開いてる。
そりゃそうだよな。
葵と彰と紅葉は〝さん〟〝様〟のどちらかをつけるからな。


「誘う。」
遼が言う。

「俺らなら、ここにいるから、今から、殺ろうぜ。」
葵が言う
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