エンドレス・ストーリー1



<やった>






中性的な少年は呟いた。






<やったみたいね>







<あぁ。お姫様じゃないけど、二人は幻影に>








<やるじゃない>








緋色の髪の少女は呟いた。







緋色のスカートが風に揺れる。








<千鶴はどうする?>







少女は言った。








それに、少年―――千鶴は答えた。








千鶴<いずれ、治癒の姫以外は幻影に囚われるよ>







<素敵!>







少女は呟いた。








千鶴<お兄様と未来は準備できてる?>








<大丈夫よ。お兄様と未来よ>







少女はニコニコと笑った。








千鶴<お客さんになるか。夏南>







千鶴が言って、






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