エンドレス・ストーリー1
細くて折れそうな華奢な剣。




銀色に輝くそれは、月夜でさらに輝いた。






同時に、剣を握るハヤテの凛とした顔立ちも輝く。






それは、この世のものとは思えないほどの美しさだった。






ハヤテ<異常なし、だな>






剣が放出するかすかな風が教えてくれた。





ハヤテ<戻るか>







ハヤテが剣をしまった時、






<ハヤテ!いた!>







明るい声がした。





振り向くと、今日来たばかりの海がいた。




ハヤテ<海―――――――――>





海<健斗に聞いたんだ>






海はハヤテにコーヒーを渡す。






ハヤテ<買ってきたのか?>






盖を開けながら尋ねた。






海<うん!>






海はそう言って、自身もアクエリアスの盖を開けた。





ハヤテ<何しに来た?>





海<ハヤテの様子が知りたくて>





ハヤテ<俺の様子?>







海<いつも夜のこの時間に屋上にいるんだよな?>






ハヤテ<まぁ、な>






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