月陽
`イ ツモキミヲ
穏やかで、愁いのある一時
そんな日々は
長く続くはずがなかった
ある日を境に
お前の唄は聞こえなくなり
あの輝かしく、儚げな
横顔もその姿さえもなくなった
あぁ…
とうとう、本当に会えなくなった
気づいた時はもう遅い
お前は最後まで
私の手の届かない
光であったのだ
あぁ…
なんと悲しい
けれど
私は次の日も
その、また次の日も
ただ一人
お前を待つ
伴侶に愛想をつかされようと
真の想いを
いつもお前に…