光の巫女
「あたしはもう、ここにいる意味ないね。元々、お姉ちゃんの代わりに東峰院家に来たんだし・・・」


隣で聞いていた風は、ハッとして菖蒲に詰め寄る。


「菖蒲様、本気で言っておりますの?貴女様の方が先に召喚してますのよ?」


「でも、あれから一度も出来ないの。それは紛れもない事実だから・・・」


強がりで言っているのではないと、心に言い聞かせる。


二人並んでいるだけなのに、とても絵になる。そんな光景を目の当たりにして、自分は他に言葉など浮かばない。
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