光の巫女
幕間
「よくやったわね、海。まさか、あの子の体内にこれが隠されていたなんて、思いもしなかった」
嬉しそうな表情をしながら、神具を愛おしそうに抱きしめる。
「これで、本当に約束を守ってくれるんだろうな・・・」
「ええ。これで、銀狐様も復活する。その働きは十二分に伝わってるはずよ」
守りたいもののため。たった一人、血の繋がらない双子の姉を守るために・・・
「あなたの東峰院への復讐心は相当のものですね・・・
自分の一族が本当は、南川家ではなく東峰院家へ滅ぼされたのですから」
とうの昔に東峰院家への復讐なんて記憶から消した。
ただ、これ以上風に不幸になって欲しくないだけだ。
「でもね、海。円だけは私の元に置いておきたいの。今以上に菖蒲には不幸になって貰いたいから。
今はあたしの呪詛で眠ってはいるけど、貴方には円のーー」
「・・・俺は約束さえ守ってくれればそれでいい。だが・・・
俺は、お前らの仲間になったわけじゃない。俺は俺の意思でここにいる」
そう、俺はこの世界がどうなろうと知ったことじゃない。
ただ、風の笑顔だけあればそれでいいんだ。
空が光を失った瞬間、この世は終わる。
それももうすぐだ。
神具が光を失った瞬間、悪魔が降臨するーーーーーー
「さぁ、始めるわよ。銀狐様の復活の儀式を・・・」
嬉しそうな表情をしながら、神具を愛おしそうに抱きしめる。
「これで、本当に約束を守ってくれるんだろうな・・・」
「ええ。これで、銀狐様も復活する。その働きは十二分に伝わってるはずよ」
守りたいもののため。たった一人、血の繋がらない双子の姉を守るために・・・
「あなたの東峰院への復讐心は相当のものですね・・・
自分の一族が本当は、南川家ではなく東峰院家へ滅ぼされたのですから」
とうの昔に東峰院家への復讐なんて記憶から消した。
ただ、これ以上風に不幸になって欲しくないだけだ。
「でもね、海。円だけは私の元に置いておきたいの。今以上に菖蒲には不幸になって貰いたいから。
今はあたしの呪詛で眠ってはいるけど、貴方には円のーー」
「・・・俺は約束さえ守ってくれればそれでいい。だが・・・
俺は、お前らの仲間になったわけじゃない。俺は俺の意思でここにいる」
そう、俺はこの世界がどうなろうと知ったことじゃない。
ただ、風の笑顔だけあればそれでいいんだ。
空が光を失った瞬間、この世は終わる。
それももうすぐだ。
神具が光を失った瞬間、悪魔が降臨するーーーーーー
「さぁ、始めるわよ。銀狐様の復活の儀式を・・・」