光の巫女
「菖蒲ちゃん、大丈夫?僕がわかる?」


目を覚ました瞬間、凪の心配した顔が一番に視界に入ってきた。確か、学校にいたはずだ。八尾の柊花の襲撃があり、それからーーーー


「わかります。でも、ここは?」


「ここは・・・退魔師の隠れ家、と言ったところかな。大丈夫、この場所自体が結界に守られていて、現実世界から完璧に切り離されてる。襲われる心配はないよ」


「そう、ですか。あ、七瀬ちゃんと風は?」


「二人とも無事だよ。さっき二人とも目を覚ましてお風呂に入ってるよ。
菖蒲ちゃんも入っておいでよ。少しはスッキリすると思うし。なんなら僕が背中流してあげようか?」

< 256 / 333 >

この作品をシェア

pagetop