光の巫女
「九尾の封印が解かれる前に、菖蒲ちゃんにだけは知っていて欲しいんだ」


真剣な表情を汲み取った菖蒲は、黙って頷く。


「前にIQ300あるって言ったよね?西園寺家の文献も全部覚えてるって・・・」


「凪さん、そうおっしゃってましたよね?」


「確かにそうなんだけど・・・
僕ね、前世の記憶があるんだ。西園寺家当主には君たちと同じように呪がかけられてる。そのせいで千年もの間の記憶が脳裏に焼き付いている」


「・・・っ!」

< 275 / 333 >

この作品をシェア

pagetop