光の巫女
「それもこれも、円のおかげなんだね。
封印が解かれる前に円を救い出そう。風が起きたら東峰院家へ向かおう」


「そうで・・・っ!・・・」


そう呟こうとしたした刹那、締め付けられるような痛みが全身を駆け巡る。


”封印が・・・解かれた”


心によぎる一抹の不安。


凪に知らせなければ。そう思うのに言葉にできない。


早く、行かなければ。そう思うのに身体がいうことをきかない。

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