光の巫女
第八章 例え離れても、貴方と・・・
①
「凪よ、ここが狐達に知られたようじゃな。この娘の力が、九尾の復活により強大になってしまったが為に・・・」
「・・・阿紺の浄化結界で、邪気は祓われるでしょうが・・・ 目を覚まし次第、ここを離れます。今の菖蒲ちゃんなら、円を助けに行くと言い出すでしょうし」
「わしも行こう。どちらにせよ、ここに留まるのは得策ではないようだ」
「恐れながら、そのお体では・・・ 結界も何もない場所に向かわれるのは、今の蓮華様には毒なのでは?」
人としての寿命などとうに過ぎている蓮華の身体は、神聖な結界がなければどうすることも出来ないだろう。
”呪によって生かされている”
それが蓮華が、この現代に生きている理由なのだ。
「わしはのう、この時まで生きた理由は、この娘を助けるためなのではないかと考えておる。姉上を助けられなんだ自分の愚かさを、この娘で返したいのかもしれんな・・・ 己の身勝手なのじゃが・・・」
「・・・阿紺の浄化結界で、邪気は祓われるでしょうが・・・ 目を覚まし次第、ここを離れます。今の菖蒲ちゃんなら、円を助けに行くと言い出すでしょうし」
「わしも行こう。どちらにせよ、ここに留まるのは得策ではないようだ」
「恐れながら、そのお体では・・・ 結界も何もない場所に向かわれるのは、今の蓮華様には毒なのでは?」
人としての寿命などとうに過ぎている蓮華の身体は、神聖な結界がなければどうすることも出来ないだろう。
”呪によって生かされている”
それが蓮華が、この現代に生きている理由なのだ。
「わしはのう、この時まで生きた理由は、この娘を助けるためなのではないかと考えておる。姉上を助けられなんだ自分の愚かさを、この娘で返したいのかもしれんな・・・ 己の身勝手なのじゃが・・・」