光の巫女
「ふざけないでよっ!あたしだって戦える!!
 この世界を救うなんて大きなことなんて言えないけど・・・あたしは円と一緒に戦いたいのっ!
 支えてあげたいし、力になりたいんだよっ!
 円が・・・好きなの・・・側に、いさせてよ・・・」


 自分が何を言っているのかわかならい。


 涙が止めどなく溢れて、最後なんて言葉になっていたかすら曖昧だ。


「・・・こんな時までっ・・・人の心配ばかりする・・・」


「え・・・?」


「お前は昔から、自分のことより他人の事ばかり考えて・・・ 今もこうして俺のことばかりだ・・・
 こんな弱い俺でも、側にいたいと・・・好きだといってくれるのか・・・?」


 今までで一番優しい微笑を見た気がした。


 とても暖かくて、幸せにしてくれる微笑み。

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