光の巫女
やめて・・・

そう叫ぼうとするけれど、何者かの仕業によって体の自由を奪われている。

恍惚とした表情がしたいわけじゃない。 何もかもが、自分の行動ではない。

銀って誰のことなのだろう。目の前にいるのは円という名前だったはずだ。

自分は銀などという名の者を知らないはずなのに、自分を支配している人物と同じように、何千年も前から待ちわびていたかのような錯覚に陥る。

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