光の巫女
「大事、ない・・・それにしても、今のは・・・?」

「邪の力を感じたから来てみれば・・・ 貴方、円様に何をしましたのっ?」

まだ立つ力も戻っていない菖蒲の頭上から、少女が罵声を浴びせる。

誰の声かもわからない菖蒲は、何が起こったのか理解できなかった。

『我の流れる陽の力を以て命ず。女神に祝福を』

体が軽くなる。なんて暖かいのだろう。

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