光の巫女
円、という名前を出された事によって、完璧に覚醒してしまった。

「・・・おはよう。海」

「おはようございます、菖蒲様。
こちらの方に着替えを置いて行きますので、お着替えになりましたら、お声がけください」

襖をそっと開け、差し出されたのは、巫女装束だった。

ここではこの巫女装束で過ごせということなのだろうか?

「郷に入っては郷に従え・・・ってやつかな」

そう呟いて、菖蒲は苦笑いするしかなかった。

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