光の巫女
「円の知り合いなの?」

「そう、幼馴染だよ。円と同じように修行して、同じように封魔師になった。そんな間柄」

凪が自分の事を話している隙に走り出す。

けれど・・・

「あれ? ここから先に進めない・・・?」

「ああ、逃げられないよ? 式神の阿紺が作る結界は”隔離結界” 結界の中の者と、現実を完全に隔離する」

微笑みが、冷徹な微笑に変わる。

背中がゾクリとして、冷や汗も流れてきた。このまま自分はどうなるんだろう?

「円・・・ 助けてっ!」

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