総長からの「愛してる」Ⅱ
「…………」
今が、その時
《side 廉也》
「えっ?!それじゃあ美愛ちゃんは?!」
部屋の中に響く、奏の声。
「今は俺の家の俺の部屋にいる。自殺をしないように監視はつけた……。」
龍嵐倉庫、幹部室。
あの日から3日。
美愛を薬で眠らせ、俺は倉庫に来ていた。
「………どうしてそんなことに…」
「詳しくは言えないが、さっきも言ったとおり精神がデカイダメージをくらった。
医者によれば、今まで蓄積していたストレスが何かをきっかけに爆発したらしい。
美愛は今、声が出ねえ。」
精神的なショックによって美愛の声は失われた。
回復は可能だが、その気配は一向にない。
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