総長からの「愛してる」Ⅱ
今、考えられる可能性の中で、一番最悪な答え。
ついこの間までの私が、何よりも求めていたけど……今は最も恐れていること。
「私が、行かなきゃ……っ」
それは、咄嗟の行動だった。
思考よりも体が勝手に動き、目の前の恐怖に頭がいっぱいだった。
心が泣きそうで、グッと我慢をする。
バンッ!!!
一気に開け、開いた光景に、私は耐えらえれずに涙が溢れる。
悲しいわけじゃない。
辛いわけじゃない。
ただただ、苦しすぎる。
「は、る。」
龍嵐の倉庫1階の広場。
幹部を中心とした龍嵐が、入り口の方を向き、目の前の彼らを睨みつけていた。