総長からの「愛してる」Ⅱ
顔色が悪くなっている廉也についていき、美愛を覗き込めば……生きているのかと疑いたくなった。
あまりにも白すぎる顔色で、息をしているはずなのにピクリとも動かない体。
無表情なのに、感じるのはこっちが辛くなるくらいの痛々しい雰囲気。
「ひでえだろ?」
ぽそっと呟いた廉は、そっと美愛の髪を撫でた。
長い髪を整えてやりながら、悔しそうに唇を噛みしめる。
「こいつさ……まじで3日間一瞬も寝なくてよ。ぼーっとしたかと思えば、いきなり震えだすし、情緒不安定だし。
寝なくちゃいけねぇっつうのに、一睡もできねぇみたいでさ。」