総長からの「愛してる」Ⅱ
「美愛ちゃんの幸せを考えてだ。
美愛ちゃんがあの街にいたら、來叶の親に傷付けられるのが目に見えていたから。
実は、悠は何度も來叶の家に謝罪に行っっていた。」
その言葉に、息を呑む。
謝罪に行った?
悠は何も悪くないのに、來叶のご両親に謝ったの…?
「それ、本当なの悠っ?!」
悠に叫んでも、悠は私の声が聞こえなかったように、龍嵐を睨むまま私に反応を示さない。
けど、翔太に向かって怒りの声を出した。
「翔太、喋りすぎだ。」
「美愛ちゃんのためなら、何でも許すって言ったのは、ハルでしょ?」
「………それとこれは違うだろ。」
「“何でも許す” んでしょ?」