総長からの「愛してる」Ⅱ
「美愛ちゃんが関わっていた龍嵐が潰れるだけでなく、
そばにいる俺たちにも耐えられない被害はくるだろう。
本当の親のように懐いてた美愛ちゃんが覚悟はしていても、
ご両親の変わりぶりや俺らの傷付く姿も、耐えられなかっただろうね。
さらに、当然一番の元凶である、あの男の攻撃も続いただろう。
とても美愛ちゃんの精神が持つとは思わないし、子どもと心中する可能性が大いにあった。」
私の考えきれなかった、もう一つの未来。
私が仮に、もう一つの可能性を選んでいたら、予想を大きく上回る被害になってたはず。