総長からの「愛してる」Ⅱ
そうなれば、確かに私は死ぬことを考えたかもしれない。
そうでなくても、最低でもみんなの前から未來と二人で黙って消える道を選ぶ。
精神が崩れた状態のまま、私は誰にも迷惑をかけない選択肢を取る。
だって私は、彼らが大好きだから。
「死ぬ道を選ばなかったとしても、罪悪感を抱えた美愛ちゃんは、俺たちの前から何も言わず立ち去ってただろう。
そうすれば、結局美愛ちゃんは、売らないと生きていけなくなる。」
本末転倒、だ。
私が売らなくていいはずの道を選んだとしても、結局行き着く答えは一緒。
しかも、自分に今以上の罪の意識を抱え、心が壊れたまま、1人で生きていくことになる。