総長からの「愛してる」Ⅱ
「ハルがその道を選ぶはずがない。
一瞬の幸せと引き換えに、美愛ちゃんが一人になる道を選ぶくらいなら、
美愛ちゃんのそばに自分がいて、一緒に傷付く道を選ぶ。
そういう男だから、7代目の副総長はハルが選ばれた。」
じゃあ、ハルは…
全ての可能性を考えたうえで、自分が一緒に傷付く道を進んだの?
私が一人にならないように、この1年そばにいてくれたの?
「ハルは悔しんでたんだ。
大切な女の一人すら守れない自分に、怒っていた。
美愛ちゃん、ハルの気持ち、本当にわかってる?
自分の全てを犠牲にして、親友とその彼女を守るハルを、本当に知ってた?」