総長からの「愛してる」Ⅱ
未來を抱き、泣く私。
翔太の鋭い視線が、初めて自分に向けられる。
翔太にとって、私は大切な存在。
でも、それ以上に、悠の幸せを願っているんだ。
「美愛ちゃん、ハルは…「翔太。これ以上美愛を泣かしたら、いくらお前でも殴るぞ。」
翔太のさらに続きそうな言葉を、悠が止める。
その目は、今にも翔太を殴りそうなほどの殺気。
待って、もしかして、まだこれ以上の秘密があるの?
悠はまだ、自分を犠牲にしていることがあるの?
既にいっぱいいっぱいの私。
心も頭も、正常に今の状況を判断する余裕がない。