総長からの「愛してる」Ⅱ
確か、今は薬で眠らせてる、なんて言ってたっけ。
それほど追い詰められてんのかよ。
「美愛に睡眠薬を飲ませて、やっと寝た。」
………ちょっと待てよ。
そこで俺は引っかかった。
ここは廉の部屋で、当然美愛がこんな状態なら二人で寝るわけだよな?
そんで、廉はさっき言っていた。
美愛が “一瞬も” 寝てないと。
「廉……もしかして、廉もこの3日寝てないんじゃねえか。」
俺が言えば、廉はどうでもいい、と興味なさそうに言った。
「どうでもいい、ってなんだよそりゃあ?!」
慌てて廉の顔をじっくりと見れば、目の下には隈があり、顔色が更に悪くなってる。