総長からの「愛してる」Ⅱ



「っっつ!!」



突っ込んだ俺の腕を冷静に受け止め、容赦なくありえない方向に捻ってくる。




「……なめんなっ!!」




体を無理矢理回して、その手から腕を逃しつつ、ついでに蹴りを出す。



ーーガッ




難なく腕で受け止めた上、そのまま足を俺の腹目掛けて突き出してくる。




思わず避ければ、一瞬視界から鳥遊悠希が消えてしまう。




「しまっ…!」



気付いた時には遅く、同じ所を向いても、そこにそいつの姿はない。




ゴッ!!





嫌な音と共に、激しい痛みが肋骨を襲う。



「がっ………あ?!」




完全に骨が折れた痛み。




痛みをこらながら立ち上がろうとすれば、間隔を空けずに上から頭に蹴りが入る。



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