総長からの「愛してる」Ⅱ



ドンッ




床のコンクリが目前にせまるものの、次の攻撃をされる前に飛んで避ける。




「思ったより、手間がかかるな。」




どんな計算をしていたか知らねえが、鳥遊悠希の言葉に俺は、ニヤリとしながら返事をした。




「龍嵐特攻隊長、甘く見んな。」





俺の声に、反応しつつも、興味がないのか鳥遊悠希は何も言わない。




だが、代わりに、拳が襲ってきた。




ギリギリで避けながらも、肋骨のせいで体が言うことを聞かねぇ。




「……………。」




無表情な鳥遊悠希を目の前に見つつ、俺はタイミング良く跳んで、距離を掴む。




< 132 / 427 >

この作品をシェア

pagetop